「天地が引っくり返る大ニュース!」などと報道されています。
確かに、アインシュタインは20世紀最高峰の科学者ですから、その相対論の前提が覆されたなら、大事件です。
相対論には、「特殊」と「一般」と言われているものがありますが、前者の理論を元に、原子爆弾が開発され、その平和利用として原子力発電が実現したのですから、人類のほぼすべてが、その恩恵を享受しているのです。もちろん原発事故というマイナス面もありますが。
身近なところでは、GPSも相対論がなければ実現できなかったのです。人工衛星は秒速数十キロというスピードで動いていますので、相対論に寄れば時間の遅延が起こります。時間が正確でなければ正確な位置計算ができないので、相対論により補正が行なわれています。
アインシュタインが相対論を思い付いた原点は、「光より速く動いたら世の中はどう見えるか」と言われています。つまり、人間のもっともすぐれた感覚である、視覚という、体感的なことが始まりだったのです。
最終的には光より速いものはないという前提を元に相対性理論を構築したわけです。
ただ、だいぶ以前から、光速より速い現象はあるのではないかと言われていましたが、今回とうとうその裏付けが取れたようです。
相対論によれば、光速を超えると時間が過去に戻ってしまいます。まさにSFの世界です。
ニュートン物理学がアインシュタインにより書き換えられましたが、また物理学において大きな革新があるかも知れません。
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