WiLLは先月初めて購読したのですが、今月号も新聞広告を見て買ってしまいました。
WiLLに触れる前に震災関連の衝撃的なニュースを掲げておきます。
津波“挟撃”半島分断 陸前高田・広田半島で「水合」 上記のページに地図がありますが、広田半島では、半島の付け根にある平坦な部分に両面から津波が押し寄せ、陸地で衝突したそうです。北から高さ三〜五メートルの津波が押し寄せ、南から高さ十メートル前後の津波押し寄せ、半島の先端部分が陸から孤立してしまったそうです。
幾人かの目撃者がおり、「二つの津波が家々をのみ込みながら、表現できないような音を立ててぶつかり合った。現実ではあり得ないことが目の前で起きて、生きた心地がしなかった」と述べています。想像を遙かに超えた大災害です。
さて、WiLLはまだ、タイトルや見出しで判断して拾い読み状態ですが、テレビや新聞にない切り口から、今回の大震災についてさまざまな見地から、現状分析や今後のことが語られています。
◆西部邁 「歴史の運命」という重きもの
石原慎太郎都知事が、天罰だと言ったことから、マスコミにたたかれましたが、西部氏は表現こそ異なるものの同様の見解であるようです。西部氏、石原氏の年代の人に共通する見識かも知れませんが、この記事を読んで、石原氏の意図が理解できたように思います。また原発事故について「安全な文明」はないと述べられているのは、確かにその通りだと思います。
◆嵐山光三郎 蓮舫は副次的政治災害だ
まったくその通りです。
◆猪瀬直樹 機能したのはネットワーク型情報網
この
ブログでも述べたように、震度五強の地震で東京でもインターネットが有力な情報源でした。猪瀬氏には、東京スカイツリーから、テレビ放送ではなく、モバイル用電波を優先的に発信するようにご尽力をお願いしたいと思います。
◆武田邦彦 原発は地震で壊れるようにできている
今回のように原発の事故が起こっても、官僚には一切責任が降りかからない仕組みについて述べられています。「想定外だ」と言えばいいわけです。
◆大石久和 日本人は必ず立ち上がる
タイトルと内容が一致しません。日本国土の災害の多い自然環境と、その中で生きていた日本人への精神構造や価値観の影響について述べられています。「人為と天為」という視点は面白い。一読の価値があります。
◆山際澄夫 国難を延命に利用 菅総理の卑しい魂胆
地震が起こる前、菅総理は首の皮一枚のような状態だったのは、皆さんご存じだと思いますが、地震で延命しています。報道によると、原発事故が発生した直後、専門家を呼び、原発の学習をしたそうで、その四日後には「私は原発に詳しい」と公言したそうです。
阪神淡路大震災の時、ろくな救援物資を持たず、印刷機だけ持ち込み、被災地に乗り込んだという辻本清美氏を補佐官として起用したことにも触れています。
辻元氏が率いていた「ピースボート」は、被災地で救援活動ではなく、政府批判のビラ配りをしたそうです。これが事実なら許せない話です。今回の震災後に、高田馬場駅付近でピースボートが募金活動をしていましたが、被災地へ行く交通費とビラの印刷代を集めていたのでしょうか。被災地でビラ配りはおかしくないか、と指摘しても、ピースボートは「何が悪い」と反論しそうな集団というイメージです。