顔を負傷したため、三十日から初日を迎える京都・南座の歌舞伎公演「吉例顔見世興行」を休演することになりました。
父・市川団十郎の記者会見は、歌舞伎の台詞回しを彷彿とさせ、印象的でしたが、今まであまり報道されることがなかった海老蔵の酒グセの悪さが話題になっています。
酔っぱらうと「おれは人間国宝だ」とすごんだり、誰彼とかまわずケンカをふっかけたりするそうです。確かに、将来人間国宝になる可能性があるかも知れませんが、褒章は、功績をたたえられ、国から与えられるものですから、自分で宣言するのは、明らかにどこか狂っています。
また、今までの経験からすると、若い頃、酒グセが悪くとも、三十歳を過ぎた頃から、ほとんどの人は落ち着くものです。逆に三十歳を過ぎても改善が見られない人は、一生酒グセは悪いままであろうと言えます。
今回の件で海老蔵は問題児であることが判明したのですが、芸能の世界の人ですから、どこか欠けたところがあったほうが面白いのではないかと思います。最近は、お笑いのタレントなども、サラリーマンのように健全・健康的で、面白みがなくなっています。横山やすしのような破滅型の芸人は、すぐにつぶされて消されてしまうご時世であることが、大きく影響しているのでしょう。
海老蔵も今回の件に懲りずに、時々醜態をさらして、芸に磨きをかけてほしいと思います。しかし、人間国宝からは遠ざかりますが。
今回の件がなければ、マスコミにこんな屈辱的な画像を作られることもなかったでしょう。
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ZAKZAK